少女漫画雑誌『りぼん』にて連載中!
村田真優先生の『ハニーレモンソーダ』
56話(15巻収録)のあらすじ&ネタバレ感想です!
56話は2020年7月3日発売の「りぼん8月号」に掲載されています。
あらすじ
水曜日の早朝。
すでに起きていた羽花は、界とお揃いになったラインのトプ画とプロフ画を見てニコニコしています。
時刻が6:32になったことに気付き、そろそろ自分と界のお弁当を作ろうと動き出します。
「朝起きるのが もっと楽しみになった」と、界のお弁当を作ることが嬉しい羽花。
そのとき、界からスマホに着信がありました。
慌てて出ると「まじで起きてる」「ごめん8時に起こして」と、界からモーニングコールのお願いをされます。
電話が切れたあとに、驚きで動悸が強くなる羽花。
”三浦くんと付き合ってると
予想外なことばかり起きる”
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朝の学校の廊下で、界とばったり会いました。
お互いに友人達と一緒にいます。
界は大あくびして、とても眠そうです。
そこへ界の友達が「売店行くー?」と声をかけてきますが「いや オレ今日弁当の日」と界は断りました。
「毎週水曜は愛妻弁当の日。この人」と他の友達が言うと、「石森ちゃん作ってんの⁉︎大変だね⁉︎」と羽花に話題がうつります。
羽花は、5時半に起きて、1時間勉強してからお弁当を作っていると言うと「彼氏もち優等生の朝に興味津々だわ」と言われます。
「界は?お返しに何かしてるの?」と聞かれたタイミングでまたも界の大あくび。
「オイ!」「眠いの?寝てないの?」と友達に突っ込まれます。
電話がきたタイミングを考えると、昨夜寝たのは朝の6時半。
ということは1時間半しか睡眠を取っていない⁉︎と気付いた羽花は、
「いつもなのかな?」
「分からないけど なんで」
と寝不足の理由が気になります。
同じように寝不足の理由が気になったらしい羽花の友達が
「そういえば三浦くんて 夜遊んでるって噂あったよね?前」
「なんかめちゃくちゃ女の子と遊んでるって噂あっ…たーー…」
と、そこまで言って現彼女の羽花がいることに気付いた友達に、「ごめん‼︎」と謝られます。
笑顔で「ううん」と言う羽花。
”外に出てるのは 今も?
私は 三浦くんの夜が気になる”
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昼休みになりました。
羽花は、界の分のお弁当も持ってB組まで界を迎えにいくことにしました。
そのときB組では、机をピラミッドのように積み上げて、一番上の机にお調子者の友達・岬(ついに名前判明)が座ってはしゃいでいます。
岬が「界もおいでよー!思い出作ろー!」と声をかけますが、机が崩そうなことに気付き、危ないから降りてこいと言う界。
降りようとする岬ですが、いざ降りるとなると怖くなって降りられなくなりました。
仕方なく岬を迎えにいく界ですが、そのときに机の足がずれて、ちょうどやってきた羽花の方へ崩れていきます。
机が落ちてきて、岬・界・羽花がぶつかり合います。
界は手を痛めたようですが、羽花に手を伸ばして「いろいろ無事」と羽花のことを確認します。
そこへ「動かすな‼︎」と、いう先生の声。
緑先生と青木先生が入ってきて、緑先生が保健室への連絡、青木先生が界の状態を見ています。
「すみません」と謝ろうとする界に「自分の心配しろ」という青木先生。
そして机を重ねて遊んでいた方の男子たちを見て
「思い出になるか 後悔になるか ちゃんと考えろ」
と言います。
素直に謝る男子たち。
保健室の先生が入ってくるのを見て、B組の教室を出て行く青木先生。
そこで高嶺と目が合いますが、「…」と何も言わずに去っていきます。
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病院から学校へ戻ってきた界。
利き腕の右腕を骨折し、全治3ヶ月という診断でした。
右腕をギプスで固められて布で吊っています。
罪悪感を感じて謝ろうとする羽花ですが、「ご」まで言ったところで「うるせぇ」と頭ポンされて遮られます。
その界の横顔をみて、界が怒っていると感じる羽花。
思わず「…三浦くん怒ってる」と呟いてしまうと、その場にいたあゆみや芹奈が「羽花のせいじゃないからね!」「いつもの能面じゃん」「怒ってないでしょ!」と言ってくれますが、考え込む羽花。
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下駄箱で、岬が「オレを右手と思って」と、界に靴を差し出して履かせようとしています。界は「…やめて」と拒否。
そこへ界が持っているバッグをがしりと掴む手が。
羽花が「バッグは私が」「私も三浦くんの右手になる」と言って現れます。
界はそちらも断りますが、羽花はそれよりも界のバッグの重さが気になりました。
界のバッグの中には教科書や参考書が入っているようで、界がバイトも大変な中で勉強もしていることを改めて感じます。
界が手に持っていた、お昼に食べられなかった羽花のお弁当を「弁当 持って帰っていい?家で食う」と言います。
界は一人暮らしで自炊しているので、毎日のご飯のことも気になる羽花。
骨折した界が心配で「これから どうするの?」と聞きますが、「はいはいうざい」とあしらわれて去られてしまいます。
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門のところには、界の街での仲間たち(?)が。
界が腕をケガしたと聞いて、自主的にやってきていました。
ギプス姿の界をみて「まじかよ」「何したん⁉︎」と驚く面々。
羽花をみて「まだ付き合ってるんだよな?」「大丈夫?(あの彼女で)物足りてる?」と軽口を叩かれると、無言で怒りの視線を向ける界。思わず言った男が謝ります。
「だけど久しぶりだなー!」「オレらんとこ全然来ないじゃん」と会話しているのが聞こえてきました。
羽花は「行ってないんだ。 じゃあ 夜 どこにいるのかな」と思います。
”私は三浦くんと付き合って嬉しいことしかない”
”…三浦くんは?”
”今までいた場所も 重くなったスクールバッグも”
”進路も あの手も”
”じゃあ 三浦くんは”
と、界に起きた変化を、界自身はどう思っているのか気になります。
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街での仲間たち(?)が、一度見失った界を見つけました。
界は一度帰宅して着替え、二つの紙袋を持って歩いていました。
リーダーのような男が「女の子いっぱい呼ぶから遊ぼう」と声をかけますが、用事があると断る界。
でも今日はバイトも無いよね?と、なぜか界のスケジュールが把握されています。
界は目立つため、界の情報は回ってくるのだと言います。
でもそれで、この仲間たちは「界が元気だよかったな」と思っているとのこと。
界が進路を就職から進学へ変えたことも知っていました。
「すぐ自立したいって言ってたのに いいの?」
と聞かれると
「初めてちゃんと 考えたこと」
「後悔しないように」
「後悔させないように」
と答える界。
”三浦くんに起きた変化が
三浦くんにとっていいものであるように”
”そう思ってもらえるように”
…と思った羽花が、ちょうど界たちがいる場に遭遇しました。
両手にはたくさんの食料品の入った袋。
買い物帰りの羽花は、界に対して自分はどうすればいいかと悩みながらウロウロ歩いていたと説明します。
界が仲間と一緒にいるので「帰るね」と去ろうとします。
そんな羽花に、優しい微笑みを向ける界。
羽花の方へ歩み寄り、一緒にその場を去ります。
そのタイミングでリーダーのような男が「女の子たち呼んだ」と報告にきますが、先ほどの界の微笑みをみていたメンツは「それあいつに効かねぇって」と言います。
これまで女の子と2人で消えていくところを目撃されていた界ですが、一方的に付いてこられていただけで、いつも女の子たちを撒いて逃げていたそうです。
界は、一度も女の子の誘いに乗ったことはないとのこと…。
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「(私のところにきて)よかったの?」と、羽花が聞くと
「いいよ」
「元から 別に あそこにだけ入り浸ってたわけじゃない」
と言います。
羽花は思い切って質問してみました。
「…今は どこに?」
すると界の答えは
「今? おまえんとこ」
予想外の答えを聞いて、目を見開いて少し泣きそうにも見える表情の羽花。
「…」「そうなの?」と、思わず聞き返してしまうと
界は「は?」と何言ってんだという感じです。
羽花が嬉しさをひっそり噛み締めながら「おもてなししなきゃ」と言うと
界が「なにそれ」と楽しそうに満面の笑みを見せました。
「まぁ今度は オレの番なんだけどな」
と、持っていた二つの紙袋を羽花に差し出します。
その紙袋の中身は、一つは羽花へ「手作りのレモンケーキ」、もう一つは羽花の両親への「どら焼き」で、界から羽花たちへの「お弁当のお礼」でした。
羽化へのケーキは、昨夜3回作り直して朝までかかって作ったそうです。
つまり、夜更かしの原因はこのケーキ作りだったということ。
信じられないといった表情の羽花。
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さっきの界の微笑みをみていた3人が、界の話をしています。
「さっきの界の笑い方見た?」「あんなんはじめてみた!」と言っています。
「あいつレモンソーダじゃん」
「髪がレモンで 性格ソーダ」
「今 何て言われてるか知ってる?」
「ハニーレモンソーダ 」
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界の手作りケーキの入った紙袋を大切そうに抱える羽花。
界は「送る 貸して荷物」と、自分が骨折していることを忘れて羽花の荷物を持とうとします。
そしてギプスで固定されていることを思い出し
「あークソ腹立つな!」
「ケガしてんじゃねぇよ ダセェな!」
と、怪我をしてしまった自分自身にイラついていることを見せる界。
界が怒っていると感じていた羽花ですが、自分へではなく界自身への怒りだったことを知ります。
自分をかばって怪我してしまった界の右腕に、そっとキスをする羽花。
唇を離してから「大好き」と言います。
界が「やり直し」と言います。
何か間違ってしまったのかと焦る羽花ですが
「口に」と言われて、そっと唇へキスをする2人。
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ふたたび学校。
来週から修学旅行だー!!と生徒たちが盛り上がっています。
しかし界の右腕は吊られたまま。
こんな手のまま修学旅行とは…周りに心配されます。
そこにちょうど現れた羽花に、界が
「一回断ったけど やっぱ頼もうかな」
「オレの右手になってくれるんだよな?」
と何か企んでいるような笑顔で言います。
赤面して「えっ」と答える羽花。
奥であゆみと悟が頬を赤らめ、口元にぐーにした両手を寄せています。
”三浦くんと付き合ってるとドキドキしかない”
感想
表紙の羽花かわいいーーー!!
ちょっと髪を編み込むだけでぐっと可愛くなるね❤️
界の目がいつもよりキラキラしてる…!?
さて本編。
今回読んで改めて思ったけど、羽花じゃなきゃ界とこんな長く続かないよ!
界は言葉が足りないし、モテるしで、普通だったら「誰と夜遊びしてるの?」「他に仲良くしてる女の子はいるの?」とかで悶々としてもっとグチャグチャになるんじゃない^ ^;?
冷静に自分の考えを俯瞰して見て、衝動的にならない羽花に憧れる。
界に言われた言葉を信じられる姿に憧れるー!
「界は言葉が足りない」とは思うけど、嘘はつかないから信頼できるのかなぁ。
(ヒロインとヒーローが無口な少女漫画って珍しいよね!)
今回は全体的に
界が好きすぎて不安になっちゃう羽花がかわいい。
- 夜更かししてる→何してるの?誰といるの?
- 骨折して怒ってる→私に対して怒ってるのかな?
- 街の仲間と会っていない→夜はどこにいるのかな?
- 界の変化→自分と付き合ったせいで嫌な思いしてない?
- 何かしたい→悩んでウロウロ
ちなみに界の可愛いポイントは
- モーニングコール頼むときに「ごめん」と一言謝るところ
- 大あくびすると顔が幼くなるところ
- 怖くて降りられない岬を「ほら」と迎えにいくところ
- 何よりも羽花が怪我していないか確認しちゃうところ
- 「うるせぇ」の頭ポン
- 「物足りてる?」と言われてちゃんと怒るところ
- 羽花に見せる微笑み。ちょっと右頬に斜線が!
- 一回も誘いに乗ったことない界
- 「おまえんとこ」と言えちゃう言語センス
- 「なにそれ」で見せた笑顔
- お弁当のお礼に手作りスイーツ作っちゃうとこ
- 怪我した自分に怒るところ(久々声張った?)
- 「大好き」て言われて絶対に喜んでるところ
- 口へのキスをねだっちゃうところ
- 「オレの右手に…」での笑顔
(あれ 界のが多かった…)
あと今回で思ったのは
界=遊んでる。夜の街。…みたいなイメージから
遊び人ではない。むしろ苦労人。結構真面目。常識のある人。…な面がたくさん見えてきたこと。
相手のことをどう認識してるかって重要だよねぇ。
界が「夜更かしした」って聞いて、「遊んでるんだろう」と思うか「何かやらなきゃいけないことが?」と思うか。
界は目立つし、荒れてた時期もあったろうからより「遊んでる」イメージを強くもたれがちなんだろうけど、本質や中身は羽花ととっても近いところがあるように思ったのですが皆さんいかがでしょう^ ^
あー次は修学旅行編!!??
めっちゃ楽しみ!!!
界の右手となった羽花は、いったいどんなことをさせられるのーーー笑!!
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